でかい話だな
三菱重工、南アの新型ヘリウム原発基本設計など受注
2005年12月06日20時43分
三菱重工業は6日、ヘリウムガスを使う南アフリカの新型原子力発電所計画で、原子炉内容器の基本設計と材料調達を受注した、と発表した。受注額は1500万ドル(約18億円)。試験用の原発で11年の運転開始を目指しており、稼働すれば世界初となる。
三菱重工は、発注側である南アの原子力大手、PBMR社と新原発向けの新しい発電機も共同開発している。今回の受注をてこに原子力事業の海外展開を加速する。
新原発は「ペブルベッドモジュール型高温ガス炉(PBMR)」という原子炉を使い、核燃料で加熱したヘリウムガスでタービンを回して発電する。出力は16万5000キロワット。水を蒸気に換えて発電する軽水炉に比べ発電効率が2割以上高いという。1基の出力は小さいが、複数を組み合わせれば大出力を得られる。
ヘリウムは放射能を帯びないのが特長で、放射能が外部に漏れる危険性が低い。炉心も温度が一定以上高くならないように核分裂を抑える構造になっており、軽水炉で炉心温度が上がり過ぎた時に水を注入する緊急炉心冷却装置のような仕組みも必要ないという。
運転するのは南アの国営電力会社エスコム。今回建設するのは試験用で、安全性を十分確保できるか、実証を進める。商業用は13~20年に24基を建設し、南アで今後20年間に生じると見込まれる新規電力需要の13%を賄う計画だ。
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- 2005/12/06(火) 21:46:53|
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